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執筆者の写真zing

パンツは履こう

更新日:2021年9月9日

夏休み明けて

ひとしきりワクワク待っていた一回目レッスンが一巡し

早速山のようにやってきた

スタンダードバイブルを配る


子供達の声は

「何これ?重そう〜これ持って帰るん?!」

っと

ほとほと迷惑そうな開口一番


確かに重いわ

もう少しミニサイズもあったんだけど

師匠曰く

大きい方が見やすいと

老眼コンビは納得したけど

子供達ただでえ

ハノン

教則本

ブルグ ソナチネ ツェルニー

インベンション

ジャズファイル(コードワーク資料)

と持って毎回カバンパンパンにきてるのに

さらにあの黒い分厚い一冊が増える


とりあえず

簡単そうな

読みやすい曲やってみよ

っととりかかり

歌ってあげると

「なんか聞いたことはある」

っと必ずいう

弾いてもないけど

ジャスのスタンダードの曲を

聞いたことある子供たちって


育ててきたとはいえ

人の演奏よく聞いているんだなと

ちょっとびっくりした


とりあえず

テーマのメロディーを

弾くことが目的だから

右手で弾いて

左手はコードのルートだけ弾く

メロディー初見しながら

コードを見る訓練


それができることも大したもんなんだけど

あのスタンダードブックって

ほぼほぼ四分音符か八分音符

にタイが付いてる一段譜


クラシックの譜面の読み方とは

全く違う


のに

ジャズのメロディー弾く時の

子供達の譜面の読み方は

勝手に譜面に書いてないのに

swingしてる

しかも

昨日の子は

フライミー初見するのに

ボサっぽいバッキングしたら

ラテンでメロディー弾いてるし

swingにしたら勝手に着いてくるし

もちろん本人気づいてないし笑笑


一年1曲ずつ

しこたま仕込んで仕上げるスタンダードレパートリーも

大切ないいんだけど

これだけでは

5年やって5曲しか弾けない

カチカチに計画したおしゃれは

5パターンぐらいでいいけど


今すぐ

「遊びにいこ!」

って誘われた時に

裸ん坊で

え?!むり〜〜ってなるんじゃなくて

とりあえず男女共通の

パンツは履こう

んで

パッと着れるTシャツ

パッときて出れる程度の

なんか着れるように

訓練していこう!


っと丸裸の子供達に説明し

なぜかみんな

『ふむふむ』と自分の裸ん坊が

想像できる顔して

笑ってる


みんな

独り一曲ずつテーマ(パンツ)と

ルート(Tシャツ)で遊んで

その日やった曲に付箋はって

付箋だらけにしよ〜

このスタンダードブックが

倍ぐらいに膨れ上がるように使い込もう!

って言ったら

最初の

重!!って言ってた顔とは

全く違う顔で

楽しそうに鞄に押し込んで帰った

みんな


その思いスタンダードブックを持ち歩かなくても

体に染み込ませると

もっと軽いよ

って笑いながら




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